栄養士の集団である当会は会員の学びを深めるための勉強会、研修会を定期的に行っています。
コロナ禍に見舞われた2020年以降も離乳食の最新情報など会員による勉強会を実施しておりましたが、今回は久しぶりに外部講師による調理実習を企画し、東京調理製菓専門学校の料理教室に団体で参加しました。
この機会に本格的なフランス料理を習いたいとの希望から元ホテルオークラ料理長の沢辺進先生のご指導のもと、以下の3品を実習しました。
〇 新鮮鯛の昆布締めと帆立貝のサラダ
〇 オマール海老のア・ラ・ナージュ
〇 牛フィレ肉のソテー野菜の煮込み添え 赤ワインソース
普段は料理教室を実施している側なので習う立場は久しぶり、さらにフランス料理となれば栄養士養成校の調理実習以来だという会員もおり、参加者は皆、学生に大人気という沢辺先生の講義を熱心に聞き、実演を食い入るように注視していました。
家庭料理や集団給食には慣れている栄養士ですが、フランス料理では初めて触れる食材や用語、調理法が多くありました。
特にソースにかける手間を知り、美味しさの理由を垣間見た気持ちがしました。使用するバターの量だけでなく、その使い方や加熱の繊細さに驚きました。
講師のデモンストレーションのあとは各台に分かれて実習開始。ポイントとなる調理だけで済むように配慮されており、ソースの仕上げのバターモンテ、セルクルを使った立体的な盛り付けや華やかなソースの演出などが体験できました。
調理が済めばお楽しみの試食。良い食材を使い一皿提供できるまでの手の込みように感心し、美味しさに納得しつつ有難くいただきました。多くの香辛料と具材がさわやかに組み合わさったサラダ、ブールブランソースの夢のような味わい、肉の焼き方やソースの煮詰め方なども実際に食して確認できました。
学生さんが焼いたパンとデザートのアイスクリーム、食後のコーヒーまでサービスしていただきました。得難い体験と学びに加えお腹も大満足の料理教室でした。
参加者の反応は大好評で、次は中華料理や日本料理も経験したい、と期待の声があがりました。